音楽療法士に向いている人とは?

投稿日: 作成者: SLten7uK
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音楽で身体や精神のリハビリを行う仕事

音楽療法士は音楽を使って患者さんの病後のリハビリを主に行っていくための仕事です。

音楽を使った治療は、認知症や自閉症、その他の精神的にダメージを受けてしまった人に対して非常に有効であることが分かっています。

ただし日本国内においては音楽療法は正式な治療方法としては認められてはいないため、職業的には民間企業のサービスやボランティアとして行われているのがほとんどです。

音楽療法士としての仕事をしていく上で特定の資格が必要になるということはありません。
ですがまだまだ療法そのものがしっかりと技術として確立しておらず、未経験でできる仕事というわけではないので、民間資格である「認定音楽療法士」を取得して行っていきます。

「認定音楽療法士」は日本音楽療法学会によって主催されている認定資格で、試験に合格をするだけでは十分ではなく、試験合格後に3年間の臨床経験を行うことで正式に認定されるものです。

民間資格ではあるものの「認定音楽療法士」は受験資格として大学・短大・専門学校で必要な課程を学ぶとともに、医療もしくは介護の現場で5年以上経験を積むことが求められています。

そのため取得が完了するまでかなりの時間がかかり、修了したときにはかなり技能は高いレベルで身についていると言えるのです。

社会的な認知度の低さが今後の課題

海外では既に治療法として認められてきている音楽療法ですが、日本においては認知度はかなり低い位置づけとなっています。

そのため苦労をして資格を取得しても、なかなかキャリアには結びつけることができないという問題があるのです。

実際に音楽療法士としての資格を取得した人であっても、実際に医療や介護の仕事に従事したときの給与は300~400万円程度と、一般の会社員と比較して低めの水準にとどまります。

音楽療法士として専門に仕事をしていくことはほぼ不可能であることから、実際の現場においては他の医療・福祉系の資格を活かした業務を行っているのが実情です。

ただし全く無意味かというと決してそういうわけではなく、医療・介護の現場において音楽療法士の資格があることで資格手当がついたり、リハビリ業務の責任者になったりということができるようになります。

音楽療法士は音楽を用いて人の身体の回復を行っていくため、音楽と人の体との療法に深い知識が求められる職業です。

海外では早いスピードで治療法が開発されているので、そうした情報を積極的に吸収していくという姿勢も音楽療法士には求められます。

特に相性がよいのがリハビリを行う病院施設や介護施設で、音楽を用いることで早い回復を患者さんに対して行っていくことが可能です。