通関士に向いている人とは?

投稿日: 作成者: SLten7uK
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輸出入を行う時に必要になる手続きを行うための仕事

通関士は物品を輸出入する時に必要になる、認可書の提出などを行うための仕事です。

輸出や輸入をするときには必ず提出しなければいけない書類が複数あるのですが、そうした手続きの相談を受け付け、専門家の立場としてどういった方法があるかを提案するのが主な業務になります。

平たく言えば輸出入に関連した法律の専門家ということです。
この海外との取引は国内法だけでなくそれぞれの国の規制が関係してきますので、かなり高度な専門知識が求められます。

そのため通関士として仕事をしていくためには、事前に国家資格の取得が必要です。
具体的な業務としては、製品や原材料を輸出入するときに税関の許可を受けるための通関手続きを行います。

税関検査に立ち会ったり、その結果について不服申立てをしていくときに依頼者の代理人として陳述などをしていきます。

通関士の資格を取得することにより、通関関連業に就職することが可能です。
輸出入を多く行う企業では必ず専門の通関士を置いているので、そこに勤務をすることで専門に業務の取扱をします。

基本的に民間企業での就職となることから、給与体系はそれぞれの企業によって異なります。
ほとんどの企業では通関士資格がある人材に対して通関士手当を支給しているので、基本的に給与面ではかなり高水準です。

難関資格である通関士に通過することが第一目標

通関士資格試験は国家資格として年に一回開催されています。
受験資格はないのですが非常に難しい資格試験となっており、毎年合格ができるのは受験者の10%以下です。

ですので通関士になるためには、まずその難関資格を突破できる力があるということが第一条件になります。

ただし通関士国家試験は、事前に通関業に5年以上従事することで学科科目の一部を免除されるので、先に就職をしておいてから時間をかけて資格取得を目指すという方法もあるでしょう。

職業的な需要はかなり高く、海外に工場を持つ大手メーカーや、輸入関連の品物を多く取り扱う商社では、毎年優秀な通関士を多く求人しています。

ただし通関士は海外の輸入に関する規制を理解するだけでなく、リアルタイムの国際情勢にも詳しくなければいけません。

年々拡大する輸入市場において、英語が使用できるスキルはもとより、さらに数多くの言語の理解が必要になる場面も出てきます。

ですので輸出入に関する法律や規制を学習しつつ、語学を一つでも多く習得するという努力が大切です。

先に通関士として仕事をしてから、のちに個人で輸入雑貨を扱うショップを作るといった独立をする人も中には見られます。

専門的な仕事である分キャリアアップも数多くありますので、将来性は十分にある職業です。