パティシエに向いている人とは?

投稿日: 作成者: SLten7uK
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人気の高い洋菓子職人

パティシエと言えば、現在子供がなりたい職業の上位に登場する洋菓子職人としての仕事です。

洋菓子を製造する人を指すための言葉ですが、正確には女性の場合は「パティシエール」と呼びます。
ただし職業名全体としては「パティシエ」として統一されているようです。

洋菓子の製造は、工場のラインで作業をする場合と、それぞれのお店の厨房内で製菓をする場合とがあります。

このうちお店で製造をする人のことをパティシエと言い、もともとは14世紀のフランスで貴族のためのデザート菓子を作る役目をしていた人をそのように呼んでいました。

仕事に就くこと自体に何らかの資格は必要はないのですが、実際には専門的な技術や知識がなければ仕事をしていくことができないため、「製菓衛生師」や「菓子製造技能士」といった資格を取得する人が大半です。

ちなみに「製菓衛生師」は製菓衛生師法にもとづく国家資格となっており、都道府県ごとの管轄で試験が行われます。

もう一つの「菓子製造技能士」は国の技能検定制度の一つで、同じく都道府県で実施されています。

これからパティシエを目指す人にとってはこの2つのうちどちらが職業に有利かということで悩むことが多いのですが、就業に関してはいずれかを持っていれば特にどちらが有利・不利ということはありません。

あえて違いを言うとすれば「製菓衛生師」は食品衛生に関わる法律や公衆衛生学などの基本的な知識を学ぶのに対し、「菓子製造技能士」は洋菓子・和菓子に分野が分かれており1級・2級があり技能面の習得をします。

将来的に店舗経営などマネジメントに興味があるという人は「製菓衛生師」を、技術者としてお菓子作りの力を高めたいという人は「菓子製造技能士」を学ぶのがよいでしょう。
それぞれ資格の勉強ができる専門学校もありますが、学校によって講師の質が異なります。
就職支援を行っていたり、有名店のパティシエが出張講義をするような製菓の専門学校もあるので一度確認してみることをおすすめします。

最初の数年は苦労するが独立開業も可能

パティシエとして勤務をする場合、最初の数年はかなり給与面が低くなってしまう傾向があります。

これは職人ということで新人は「教えてもらう」という立場であることが関係しており、なかなか思うようなお菓子作りができずに歯がゆく感じることもあるようです。

しかしそうした下積みの数年を経験すると次第に自分で製菓の担当ができるようになるので、より高い技術を求めて転職したり、ヨーロッパへ就業留学したりといったことができるようになります。

現在有名パティシエとして活躍している人のほとんどがそうしたお店の渡り歩きを経験しており、その中から自分独自のオリジナルレシピを作り出して独立開業するといった方法を取っているのです。

また、洋菓子関連のお店は若い女性を中心に非常に人気が高いので、比較的景気に影響を受けない安定的な仕事であると言えるでしょう。