第二新卒採用の時期に求人が増えます
企業の求人は大きく「新卒採用」「第二新卒採用」「中途採用」の3つに分類されます。
最近は色々と批判的な意見が聞かれますが、大企業の場合採用活動で最も力を入れているのが新卒時の一括採用で、同時期に大人数を毎年採用することで企業内の人材を確保しています。
全体数で見ると「第二新卒採用」や「中途採用」は数が少なく、新卒で入った人が抜けた穴を埋めるための補助的な採用形式として行われているようです。
もし今転職を目指している人が新卒から2~3年くらいまでの年齢なら、第二新卒枠としての求人を狙ってみるのがよいかもしれません。
第二新卒とは、入社をしたものの短期間で辞めてしまった人を補う目的で行うためのもので、だいたい9~10月くらいの秋口と、年度末になる3~4月くらいに多く募集されます。
調査によると新卒で就職をした人のうち1/3くらいは入社後1年未満で退職をしているということですので、採用枠はかなり広いと言ってよいでしょう。
第二新卒の場合には新卒採用時よりもビジネスマナーについて厳しく見られますが、前職で身につけた職能という部分についてはそれほど重視されない傾向にあります。
ですので思い切って他業種に転職をしてみるというのも1つの選択です。
中途採用はタイミングが重要
一方既に社会人経験が何年かあり、何らかの職能を身に着けているという人ならより積極的な就職活動を中途採用枠で行うのがおすすめになります。
中途採用は「欠員補充」と「事業拡張」のいずれかの目的でされることとなっており、どういった職能があるかということがかなり厳しく求められます。
例えば事務職での欠員補充ならば、前任者同様のスキルが望ましいとして簿記資格や経理の経験といったものがなければ採用は厳しいでしょう。
特に会計士や税理士といった専門職の事務関係の仕事に就くのであれば、MOSや簿記などを取得しておくと採用に有利に働くことが多いです。
このように業種に合った資格を取得しておくことで後々の就職・転職で活かせるようになります。また上記のように資格取得をサポートしてくれる会社や事務所もありますので、働きながら必要な資格を取得するという方法も試してみてください。
事業拡張として募集される場合も、これまで行ってきた会社業務と異なるプロジェクトを立ち上げるということで過去にどういった実績があるかということを問われます。
ただこの場合にはその企業として初めての試みとなることもありますので、欠員補充での募集と比較してピンポイントで職能を求められないというところがメリットです。
欠員補充も事業拡張も、特定の時期に偏ることなく随時募集となりますのでいかに素早く求人情報をキャッチできるかが重要になります。
また転職をしようとする人の年齢もかなり活動に影響があります。
一般的に35歳を境目に転職活動の種類が大きく異なり、それ以上の人になると何らかのキャリアがないと転職はかなり厳しくなります。
名目上は求人票に年齢に関する事項の記載がなくても35歳という年齢は暗黙の了解としてボーダーが引かれますので、将来的に転職活動を考えているなら自分の年令から適切な時期を判断していくようにしましょう。